お知らせ

ストリートフェスティバル・イン・シズオカの終了について

このたびストリートフェスティバル・イン・シズオカ(以下「ストフェス」)は、
2018年11月23日(金・祝)・24日(土)実施予定である「第19回」をもって終了いたします。
これまでご来場、ご支持下さいました皆様、参加して下さいましたアーティストの皆様に謹んで御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
この場をお借りしまして終了の判断に至った経緯をご説明いたします。

まず、我々はイベントには二種類あると考えています。
一つは、いわゆる古くからの「お祭り」のように、地域的、宗教的紐帯として行われたり、経済活動や観光を目的とし、人が集う場を用意したりするもの。
もう一つは、社会的課題や目的が存在し、それを解決するために行うものです。
役割から考えて、前者は継続自体が目的ですが、後者は目的を達成した時に終了するものです。

ストフェスは「アートや音楽といった文化芸術を気軽に発信する場を作る」「文化芸術に出会うことの出来る場を設けること」
「ストリート文化の理解向上」を趣旨とし、2000年に始まったアートイベントです。
先ほどの分類でいうと後者に属します。

イベント開始当初は、地方における芸術作品発表の機会は乏しく、また受け手側も情報を得ることが困難でした。
しかし、インターネットの急速な発達に伴い、「物理的な場」「マスコミ」「メジャーレーベル」等、
既存の媒体を必要とする事なく、発信者と受信者が容易に、直接的に、世界規模でつながることが可能な時代となってきています。
物理的な場においても、ライブハウス・ライブバー・音楽イベント、アートイベント・アートフリマ、劇場等が増加し、
ストフェス以外の発表機会の場は増えてきています。

また、街かどで何かを発信するという行為、いわゆる「路上活動・ストリート活動」自体も社会全体で一定の理解と認知を得られてきており、
当初の目的の一つであった「ストリート文化の理解向上」という点においても一定の成果を得られていると考えます。
静岡市においては市の文化振興政策に「まちは劇場」というキーワードが盛り込まれ、
専門の課が発足するまでになりました。

一方で「アートイベントの在り方」という視点においては、
ストフェスが過去18年において実施してきた運営におけるルーチンやコンセプトはほぼ確立されており、
皆様にある程度受け入れられていると考えています。
このことは大変良いことではあるのですが、それらの枠組みが整うに従って、アート的な観点から何かを付け加えたり廃したりすること、
乱暴に言えば「壊す」事が困難な状況ともなりました。
これはアートイベントを標榜するストフェスとしては極めて悩ましいものです。加えてスタッフが年齢を重ねていることもあり、
アートイベントを名乗るには「ストフェスという入れ物」は古くなってきていると言えます。

以上のことから、ストフェスは当初の目的をある程度達成するとともに、その役割を終えているのではないかと我々は判断しました。
であるならば、いつか何らかの理由により自然消滅するのではなく、
意義あるうちにきちんと終了させることが実行委員会の最後の役割であるとも考えます。

20回を待たず、19回で終了することはアートイベントとしてのささやかな矜持です。
何も足さず何も引く必要がない。そのような完成されたイベントとならず、未完成のまま終了する。20歳を迎えることなく終了する。
そのような点からも19回を持って終了するのが最もアート的な作法なのではないかと考えました。

繰り返しになりますが、これまでストフェスに携わって下さった皆様には、深く感謝しております。
また、ストフェスの終了を惜しんで下さる方もいらっしゃると思います。本当にありがとうございます。
もし、もしよろしければ、最後のストフェスを楽しんでいただければ実行委員会一同、これに勝る喜びはありません。

心からの感謝を込めて。

2018年4月
ストリートフェスティバル・イン・シズオカ実行委員会

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